歯ブラシとフロス・歯間ブラシはどちらを先にするのか?

2021年3月22日

 

桜の花も咲き始め、暖かくなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日は、歯磨きの順番についてお話ししたいと思います。

 

当院では、毎日の歯磨きの際に歯ブラシでのブラッシングだけでなく、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを毎日の歯磨きの習慣に取り入れてもらえるよう患者様へ歯磨き指導を行っています。

そんなとき、患者様からどっちからやった方がいいの?と聞かれることがあります。

答えは、、、「フロス・歯間ブラシが先」の方がおすすめです。

 

なぜかとういうと、①フロス・歯間ブラシ→②歯ブラシの方が歯垢の除去率が良くなるそうです。

米国歯周病学会誌で「フロスは歯磨きの前に行うことが最も効果的に歯垢を除去する理想的な順序である」という研究結果が報告されているそうです。

また、歯と歯の間に詰まった汚れをフロスや歯間ブラシで取り除いてから磨くことで、歯ブラシにつけた歯磨き粉の有効成分(フッ素など)を歯間部にも行き渡らせることができます。

そして、ついフロスを忘れてしまったり明日でいいか…となってしまう方も、先にフロスから始めれば、忘れてしまうのも減るのではないでしょうか。

 

歯ブラシのみでの歯磨きでは歯垢除去率は60%です。

しかし、フロスや歯間ブラシを併用すれば、80%まで汚れを落とすことができます。

また、虫歯の後発部分は歯と歯の間です。もう少し詳しく説明すると、歯と歯が接する1mm下が虫歯の発生しやすい場所です。

そこにアプローチできるのはフロスです!

フロスを使用することで虫歯の予防効果が高まります。

また、虫歯の早期発見につながります。

歯と歯の間の虫歯を自分の目で発見するのは難しいです。初期の段階だと症状もありません。

しかし、フロスを使用していると、フロスが引っかかる、切れてしまうことがあります。

その場合、その歯と歯の間に、虫歯ができている可能性や、詰め物が合っていない可能性があります。

もし、フロスが引っかかるところがあれば、早めに歯科医院でチェックされることをお勧めします。

 

現在、日本でのフロス使用率は2割だそうです。

しかし、当院の患者様の半数以上の方は歯磨きの際にフロスや歯間ブラシを使用されています。

フロスや歯間ブラシの使用は、虫歯・歯周病・口臭の予防に効果的です。

なるべく多くの方に、歯磨きの習慣アイテムの一つに取り入れてもらえるよう今後も取り組んでいきたいと思います。

フロスや歯間ブラシにも種類やサイズ、使い方のコツなどもあります。

分からないことや聞きたいことがあればいつでもお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

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